「つながりを生み出し広げたい――対話型絵画鑑賞ソーシャルアートビュー」

はじめに
 2020年度秋学期、私たち小林ゼミの学生4名は小林真理教授の紹介で、インターン生として武蔵野市を拠点とするNPOクリエイティブライフデザインのソーシャルアートビュー活動に参加してきました。
 ソーシャルアートビューの目的は、ひとことで言うと「アート」というものを通じて対話の場とそこから拡がる「つながり/きずな」を作ることにあります。視覚障害者の方や、地域で暮らす一般市民の方々を交え、絵を見ている人が伝える「言葉」の重なりあいによって、より多角的に、今までになかった視点で絵画鑑賞を楽しめることがこの活動の魅力の一つです。
 第一部では学生によるソーシャルアートビューの体験記を、第二部では主宰する林賢さんへのインタビュー記事を掲載し、ソーシャルアートビューがどのような活動であるのかをお伝えします。読者の皆さまにもソーシャルアートビューの面白さ、奥深さを知っていただき、ぜひご興味を持っていただければ幸いです。

(2020年度のコロナ禍、オンラインとオフラインを両立させソーシャルアートビューを実施)

ソーシャルアートビューとは?
 芸術作品を見るグループと作品を見ない/見ることができないグループに分かれ、グループ間で対話をしながら作品を見ているグループが言葉だけでその作品を見ていないグループに伝えていく、対話型グループ作品鑑賞。1980年代にニューヨーク近代美術館で開発された対話型のアート鑑賞による教育カリキュラム、ビジュアルシンキングストラテジー(VTS)をもとに、林賢氏が自身のNPOで取り組んでいる活動である。健常者だけでなく視覚障害者や他の体の不自由な方や弱者の方そして多世代の交流をねらって、作品に描かれていることやそこから感じたことについて自由に対話を重ねることで新しいイメージ、とらえ方に出会うことを目指す。

記事はこちらから
第一部 ソーシャルアートビュー体験記編
第二部 代表林賢さんインタビュー編
NPOクリエイティブライフデザイン公式サイト<https://npocld.org/