CAFe プロジェクト〜Campus Arts Festival〜について
CAFe プロジェクト〜Campus Arts Festival〜は、東京大学文学部の社会学演習(小林真理ゼミ)を履修する学部生によって、2022年度より企画・運営されています。
社会学演習(小林ゼミ)では、アートプロジェクトが社会課題の解決に有効かという視点から具体的な実践と検証を行っています。CAFeプロジェクト〜Campus Art Festival〜は、大学キャンパスでふらっと立ち寄った人に、気軽にアートに親しんでもらうための一連の取り組みです。
プロジェクト名「CAFe」には、カフェに立ち寄るように気軽に、そしてリラックスして参加してほしいという思いが込められています。写真を撮ったり、絵で表現したり、物語作りでつながってみたりと、様々なアプローチでアート・文化に触れてもらうことを目指しています。
各プロジェクトの紹介
「コラージュで自分を表現してみよう」
ふだん芸術の鑑賞や制作に縁や馴染みがないと思っている方々が、手軽に創作と鑑賞に参加できる機会として、コラージュづくりのワークショップを行いました。
チラシなどを切り貼りしてコラージュを作るワークショップです。気に入った素材を集めればあっという間にできてしまうコラージュを通して、芸術活動へのハードル感を下げてもらうことをねらいました。
お気に入りの素材を探して切り貼りすればできてしまうコラージュは、お散歩や休憩の合間に活動可能で、気張らず短時間で楽しめる創作です。
「見る観る本郷カメラデミル」
日常の景色でも、見る意識を変えれば面白く、美しいものに変わります。特に本郷キャンパスには深い歴史の堆積があり、ちょっと視点を変えるだけ多くのものが見つかります。
このプロジェクトでは、「観る」眼差しで、本郷キャンパスを散策し様々な気づきを得ていただきたいと思って企画しました。そして、自分の見つけた気づきをカメラに納め、他の人と共有することで、自分だけでは気づけなかった様々な眼差しを獲得することを狙いました。
具体的なプロジェクトの中身としては、数人で本郷キャンパスを散策し、そこで得た気づきを共有し合う対面型のワークショップと、気が向いた時にいつでも写真を投稿できるオンライン投稿を行いました。そうして寄せられた写真を投稿いただいた方向けにweb上で公開・対面で展示し、みなさんの気づきを共有しました。
2022年12月の間に色々な方に撮っていただいた本郷キャンパスの写真をまとめて、1月中旬に、総合図書館前広場にて展示パネルを設置しました。他の人の斬新な気づきを見て、その人の視点を獲得すれば、同じ風景にも全然違うものが見つかることを意図しました。
「ものがたリレー〜つなぐ、みつける、つながる〜」
人とのつながりを再発見することをコンセプトに行いました。大学キャンパスを舞台に、「周囲には人がたくさんいるのに自分とつながっている人はいない」という孤独感を解消し、周囲の人と一時的なつながりを築くことで、人とつながっていることを実感できるのではないかという問題意識からこのワークショップを作成しました。
ワークショップでは、糸電話や付箋を用いて、参加者に一文ずつ物語を作っていただきました。自分の作成した一文が前後の一文とのつながりの中にいることや、思いもよらない物語ができることを楽しんでいただきました。
「東大みいつけた!」
こどもたちの芸術への苦手意識をなくすことを出発点に、さまざまな創作活動からのアプローチを試みています。保育園への取材などを通じて、こどもたちへの理解を深めるとともに、どのような活動なら大人のエゴにならずにこどもたちも楽しむことが出来るかを考えています。当初は絵を描く形式や凧作りなどで捜索活動を行うことを考えていましたが、取材などを踏まえ現在より良いアプローチを模索中です。
報告会「アートプロジェクトやってみた」のお知らせ
2023年2月22日にCAFeプロジェクトの報告会を実施します。
詳細は以下のバナーをクリックして、ご覧ください。
2022年度CAFeプロジェクトの情報はこちら
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